イオン導入でニキビ跡や肌荒れを改善
美容皮膚科で行っている施術の中には、イオン導入というものがあります。医療用の機器を使って微弱な電流を流し、肌に塗布した美容成分を皮膚の奥深くまで浸透させていく方法です。通常、皮膚は表面に近い表皮層と、奥深くにある真皮層とに分かれており、化粧水や美容液などではなかなか奥深くまで美容有効成分を浸透させていくことができません。
人間は元々、外からの刺激から守るための、バリア機能を持っているからです。イオン導入を行うことで、このバリア機能を一時的に和らげ、美容有効成分を肌の奥深くまで浸透させることができるようになります。その結果、肌が抱えている悩みに直接、そして効率的にアプローチできるようになるのです。
イオン導入をすることにより、肌荒れやニキビ跡を改善し、透明感のある美肌に近づける効果を得られます。その他にも、毛穴の開きやたるみなどにも効果を与えることができます。
薬剤には、高濃度ビタミンC誘導体やトランサミン、グリシルグリシンなどが使われることが多いようです。また、複数の薬剤を使うことも可能です。美容皮膚科では、医師や看護師が事前にカウンセリングを行い、悩みの内容に応じて、施術に使う薬剤の種類や濃度などを決めていきます。施術時間自体は、数分から数十分程度となっており、使用する薬剤の種類や範囲の広さなどによって異なります。施術後は副作用や痛みなどがほとんどないため、ダウンタイムを取る必要がありません。気軽に取り入れやすい施術のひとつです。
ただし、まれに電気や薬剤に対するアレルギー反応などで炎症を起こすことがあるため、施術をする前にしっかりと説明を聞いておくことが大切です。